結核、エイズ、新型コロナウイルス感染症の対策を担う——診療所?保健室(池袋キャンパス)

写真で見る立教いま?むかし

2023/02/13

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OVERVIEW

池袋キャンパス4号館と8号館のあいだ、学生たちが憩うベンチの奥に、緑の生け垣に隠れるように診療所?保健室がある。ほとんどの学生にとっては直接世話になることのないこの施設、その歴史は1950年に始まった。学院内にあった「健康相談所」が医療法改正により診療所として認可を受けたものである。以来、保健室や健康保険組合など関連組織と共に、立教の健康管理を担ってきた。その活動の要目は、診療?応急処置?保健相談のほかに、感染症対策がある。

戦後しばらく、まだ結核が重点を置くべき疾患であった頃には、集団検診?BCG接種とともに、罹患学生に定期的な保健指導を実施した。1980?1990年代のエイズ?パニックに際しては、健康保険組合と協力してエイズを正しく知るための啓発活動に従事した。そして今、新型コロナウイルス感染症の脅威を前に、診療所はワクチンの大学拠点接種を支え、保健室は感染者の報告窓口を担っている。

学生?教職員が直接利用することは少ない施設。しかしその活動は、目まぐるしい保健情勢の中で、陰に陽に、変わることなく立教を支えていくのだろう。

1950年代の診療所。第一食堂の西側に旧部室棟(通称:山小屋)があり、その隣の校友会館の1階に、診療所が入っていた(立教大学経済学部卒業アルバム、昭和28(1953)年3月刊行)

1953年当時の診療所の職員たち。医師、歯科医、歯科衛生士、健康管理員、看護婦、X線技師、薬剤師、試験技師の体制で担った(立教大学経済学部卒業アルバム、昭和28(1953)年3月刊行)

診療所の建物は、マキムホールの建設に伴い2009年に解体された(診療所より提供)

診療所?保健室棟の外観(左)と入り口[2018年6月撮影]

立教学院展示館

立教学院の歴史と伝統、教育と研究の取り組みを貴重な資料や写真、映像で紹介しています。

※新型コロナウイルス感染症対策を行い開館しています。開館スケジュール等は、Webサイトの開館カレンダーをご確認ください。

立教学院展示館事務室 TEL 03-3985-4841
【Web】/research/institute/hfr/

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